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能楽トリビアTrivia

Question159 「唐事」ってなに?(2018年1月22日追加)

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歌舞伎や文楽と並び、日本文化の代名詞といえる能ですが、実は中国の故事や歴史に取材した作品が少なくありません。こうした演目を世阿弥は風姿花伝で「唐事(からごと)」と名付け、演じる際の心構えなどを記しています。

「楊貴妃」「邯鄲」は曲名から予想がつきますが、入門者向けの演目として有名な「鶴亀」(トリビアQ142)も唐事の一種。また始皇帝の暗殺未遂事件を題材とする「咸陽宮(かんようきゅう)」は、中国史が好きな方ならピンとくるはずです。 唐事の特徴のひとつが異国風の装束。例えば「楊貴妃」のシテは、日本風の扇ではなく唐団扇を手に持って登場します。中国経由で伝来したインド神話に基づく「一角仙人」は、その名の通り額に角の生えた仙人の物語。この演目にしか使われない、角がついた専用面が存在します。

狂言にも中国の影響を受けた作品があります。「唐相撲(唐人相撲)」は唐に滞在中の日本人の相撲取りが、唐人たちを次々と相撲で打ち負かしていくという内容。謎のデタラメ中国語による合唱シーンなど、見ていて楽しいスペクタクル性に富んだ狂言です。


イラスト:坂木浩子
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「能楽トリビア」は作成にあたってこちらの文献を参考にしています。


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