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能楽トリビアTrivia

Question86 素謡鑑賞の面白いところ、ためになるところは?(2010年9月2日追加)

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能舞台を何度も見ても、どうしても謡が聞き取れない。多くの方が経験される壁のひとつです。七五調の歌詞、内容は現在との接点のない故事、時には激しく打ち鳴らされる囃子方とのセッションに紛れて、ヒアリングで同時進行的に内容を十分に理解することは、難しくて当たり前。でも謡がわかれば、能の面白さも倍増します。謡で表現される物語を聞き取り、内容を理解できるようになりたい方には、「素謡」の舞台鑑賞をお勧めします。謡の声質やリズム、抑揚の付け方などにじっくり触れることができます。

「素謡」の配役は通常の能舞台と同じ。シテ、ワキ、ツレ、地謡の他、まれにアイ狂言も配役されることもあります。舞いは入らず、演者は舞台の中ほど、スミ柱に相対するような所定の位置に並んで座り、謡います。面はかけないので、発声もより聞きやすく、観客が謡本に目を落としながら内容を追っても失礼にはなりません。詩の朗読会のように、言葉の強弱、間合いを楽しみながら、物語の展開に意識を集中できるでしょう。演じ手が謡をどう理解し、どう表現しているかも鑑賞ポイントになります。「素謡」はプロの舞台ではあまり数多く演じられませんが、無料の素人の発表会ではよく演じられますから、費用を気にせず気軽に楽しむこともできます。


イラスト:坂木浩子
今までのトリビア

「能楽トリビア」は作成にあたってこちらの文献を参考にしています。


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