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能楽トリビアTrivia

Question111 能の影響がある日本映画とは?(2012年4月21日追加)

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日本映画の巨匠たちの作品の中には、能楽の影響を受けたものが少なくありません。たとえば、黒澤明監督。1945年作品『虎の尾を踏む男たち』は、能の「安宅」、歌舞伎の「勧進帳」に題材をとった作品ですし、1985年作品『乱』の道化役ピーターの演技には狂言小舞が影響しています。

最も能の影響が色濃く見えるのは1957年の作品『蜘蛛巣城』です。これは、シェークスピアの「マクベス」を日本に置き換えた物語ですが、翻案するにあたり、黒澤監督は、能の様式美の手法を取り入れました。主演の三船敏郎には「平太」、夫人役の山田五十鈴には「曲見」の演技を求めたと言われます。夫人の衣装は唐織風で、片膝を立てて座る様子は能のシテの居住まいに倣ったもの。また、荒野の妖婆の場面は、「黒塚(安達原)」のイメージが色濃く出ているといえます。

成瀬巳喜男監督作品にも、能を題材とした泉鏡花の『歌行燈』などの作品がありますし、新藤兼人監督には『鐡輪』という作品もあります。このように能は、多くの映画監督にインスピレーションを与えてきたといえるでしょう。

参照元:「映画の中の能」増田正造 平成18年6月国立能楽堂定例公演プログラムより


イラスト:坂木浩子
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「能楽トリビア」は作成にあたってこちらの文献を参考にしています。


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