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能楽トリビアTrivia

Question61 能の演出はいつも同じ?(2009年5月15日追加)

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古くからの演目を今に伝える能では、それぞれの演目毎に基本となる演出があります。これは「常(つね)」といいます。しかし、常と異なる演出も採用されており、そうした異なる演出を小さなものから大きなものまで総称して「替エ」と呼びます。このように伝統芸能とはいえ、幾通りもの演出のできることから、能楽は、同じ演目でも大きく印象が異なったりするという、多彩な魅力が生まれるのです。

中でも特別な伝授を必要とする「替エ」を「習(ならい)」といいますが、これはプログラムの演目名のそばに小さく「小書き」されます。「習」以外にも大きな演出の変更が「小書き」される場合もあります。これを踏まえて、一連の特殊演出は「小書(こがき)」と一般的に呼ばれます。

「小書」の特殊演出では、シテの面や装束、ワキや狂言方、作り物や小道具、舞や囃子の変更など多岐にわたります。また「小書」のついた「習」は単なる演出の違いではなく、より位の重たい曲であることを表します。同じ演目が「替エ」そして「小書」によってどう変わるのかに注目して観るといいでしょう。また伝統的な「小書」だけでなく、新しい独自の「新演出」も試みられています。その良し悪しを評価するのもまた、楽しみのひとつになります。


イラスト:坂木浩子
今までのトリビア

「能楽トリビア」は作成にあたってこちらの文献を参考にしています。


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