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庵で女は、「標(しもと)」と呼ぶ薪を焚いて山伏をもてなし、古い歌を引きながら、葛城山と「標」にまつわる話を語ります。話のうちに夜も更け、山伏は夜の勤行(ごんぎょう)を始めることにします。すると女は、自分の苦しみを取り去るお祈りをしてほしいと、言い出しました。山伏は、女の苦しみが人間のものでないことに気づき、問いただします。女は、自分は葛城の神であり、昔、修験道の開祖、役(えん)の行者の依頼を受けて、修行者のための岩橋を架けようとしたが、架けられなかった、そのため、役の行者の法力により蔦葛で縛られ、苦しんでいると明かし、消え去ります。 山伏たちが、葛城の神を慰めようと祈っていると、女体の葛城の神が、蔦葛に縛られた姿を見せました。葛城の神は、山伏たちにしっかり祈祷するよう頼み、大和舞を舞うと、夜明けの光で醜い顔があらわになる前にと、磐戸のなかへ入っていきました。
物語自体は、古い葛城山の伝説・神話を伝えるような内容で、神秘的で詩情が感じられます。 清らかな月明かりに照らされ、白く輝く雪のなか、女体の神が舞う……。この世のものではない神話の情景を、お楽しみいただけるでしょう。 ▼ 演目STORY PAPER:葛城演目ストーリーの現代語訳、あらすじ、みどころなどをPDFで公開しています。能の公演にお出かけの際は、ぜひプリントアウトしてご活用ください。
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