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  芦刈あしかり あらすじ演目の詳細データユーザーの投稿レビューフォトストーリー
 


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「芦刈」
国立能楽堂提供:「能舞之図」(上) 能[芦刈]

あらすじ
摂津国日下(草香)の里に住んでいた日下左衛門(くさかのさえもん)の妻は、家が没落したため、夫と別れて京都に上り、高貴な人の家に乳母として奉公するようになりました。三年が過ぎて生活も安定してきたことから、左衛門の妻は、夫の消息を知ろうと、従者を伴って里帰りします。従者は里人に左衛門の消息を尋ねますが、行方知れずになっていました。それでも妻は、しばらく日下の里に留まり、夫を探すことを決意します。

従者は、妻の気持ちを引き立てようと、里人に面白いことはないかと尋ね、当地の浜の市に芦を売りに来る、芦刈の男が面白いという話を聞き出します。浜の市で妻や従者が待っていると、芦刈の男が現れました。芦刈の男は、落魄した身の上を嘆きながらも、芦を刈る風雅さを語ります。その後、芦刈の男は、従者と語り、葦と芦の異名などを紹介した後、有名な和歌を織り込んだ面白い謡を謡いながら、舞を見せます。

妻は従者に、芦刈の男に芦を一本持ってきてもらうよう頼みます。芦売りの男は、妻のもとへ芦を持っていきますが、彼女を見て小屋に隠れてしまいます。実は、芦刈の男は左衛門その人であり、自分の妻だと気づいて、恥ずかしさのあまりに、隠れたのでした。妻は、「今は生活も安定したので迎えに来たのです、姿を見せて」と説得します。そして夫婦はお互いの心情を歌に託して交し合います。左衛門は「今は包み隠すことはない」と小屋を出ます。従者は夫婦再会を祝し、一緒に都へ行くように左衛門に勧めます。左衛門は烏帽子直垂をまとい、和歌の徳を讃えて、喜びの舞を舞い、夫婦は連れ立って春の都へと向かうのでした。

みどころ
没落して離れ離れになってしまった夫婦が再会し、改めて絆を結ぶという人情物の一曲であり、かつ和歌を随所に加え、とりわけ夫婦愛を確かめるところで和歌が重要な役を担うなど、和歌の徳を讃える曲ともなっています。夫婦の愛情の機微が、難波の春景色を背景に、優しく、きめ細かに描かれています。

和歌の美しい言葉を引きながら流麗な謡にし、その詩的なリズムの中にさまざまな舞や所作を配したつくりは、この曲に飽きのこない面白さをもたらしています。シテの芦売りの男が植物の「葦(よし)」と「芦(あし)」を「良し悪し」にかけて風流に語る謡、シテが和歌を交えて難波の春の美景を讃えつつノリのよい謡と舞を披露する「笠之段」、シテが左衛門と判明し、夫婦が再会の折の気持ちを歌を交わして表す場面、左衛門が烏帽子直垂の姿となって喜びの様子を示す男舞、そして夫婦一緒に都へ帰るキリの部分まで、折々の心情、景色に色合いの変化を含ませながら、劇的な場面が綿々と続いていく様は、見ごたえ、聴きごたえがあります。


演目STORY PAPER:芦刈

演目ストーリーの現代語訳、あらすじ、みどころなどをPDFで公開しています。能の公演にお出かけの際は、ぜひプリントアウトしてご活用ください。

pdf芦刈:ストーリーPDF:672KB
芦刈PDF見本

the能ドットコムの「芦刈」現代語訳、あらすじ、みどころは、作成にあたって主に右の文献を参照しています。書名をクリックするとリンク先で購入することができます。 | 『謡曲大観(第1巻)』佐成謙太郎 著 明治書院
『日本古典文学大系41 謡曲集(下)』横道萬里雄、表章 校注 岩波書店
『能楽手帖』権藤芳一著 駸々堂
『能楽ハンドブック』戸井田道三 監修・小林保治 編 三省堂
『能・狂言事典』西野春雄・羽田昶 編集委員 平凡社
各流謡本

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