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  鵜飼うかい あらすじ演目の詳細データユーザーの投稿レビューフォトストーリー
 


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能装図 鵜飼
国立能楽堂提供:『能装図』より「鵜飼」

あらすじ
安房国清澄[今の千葉県南部、鴨川市あたり]の僧が、従僧を連れて、甲斐国[今の山梨県あたり]へ旅立ち、石和(いさわ)[今の山梨県笛吹市石和町]に着きます。日も暮れたため、僧たちは、石和川のほとりの御堂で一夜を過ごすことにしました。すると、そこに松明を持った一人の鵜使いの老人が現れ、僧たちと言葉を交わします。齢を重ねた老人の様子を見た僧は、殺生をやめて他業に転ずるよう諭しますが、老人は今更難しいと応えます。その問答を聞いて、数年前にこの近辺に来たことのある従僧が、同様の鵜使いに会って一夜供応にあずかったことを思い出し、話題にします。老人は、その鵜使いは、殺生禁断の禁制を破った咎めを受けて、殺されたと告げます。老人はその顛末を語り、自分こそが殺された鵜使いの亡霊であると明かし、鵜を使った漁の様子を見せた後、闇路へ消えていきます。

里の者から改めて、鵜使いの悲惨な死を聞いた僧たちは、川の石に法華経の文句を書きつけて、老人を供養します。すると、そこに閻魔大王が現れ、殺生の罪により地獄に堕ちるべき老人が、従僧をもてなした功徳もあって、救いを得たことを知らせます。そして、法華経の有難いご利益を讃えつつ、慈悲の心を持って僧侶を大切にするよう勧めます。

みどころ
夜半に松明を焚き、鵜舟を出して鵜を使う漁を表した「鵜ノ段」と呼ばれる部分をはじめ、禁漁を破った罪人に課せられる重い罰、法華経の文句を石に書き付ける供養の法など、往時の様子を、眼の前に見るかのように生き生きと描写するところが、大きな見どころ、聴きどころです。古色の残った素朴な味わいがあります。

また一曲全体を通して仏教、法華経の有難さを際立たせており、昔の信仰のありようを垣間見ることもできます。

旅僧は、清澄で修行していた日蓮上人その人である、とも伝えられています。

「おもしろうてやがて悲しき鵜舟哉(うぶねかな)」俳人・松尾芭蕉の有名な句は、この物語の世界をしみじみと表現しています。


演目STORY PAPER:鵜飼

演目ストーリーの現代語訳、あらすじ、みどころなどを、印刷・拡大表示のできるFlashPaperで公開しています。能の公演にお出かけの際は、ぜひプリントアウトしてご活用ください。プリント方法や使い方などはこちらのヘルプページへどうぞ。

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the能ドットコムの「鵜飼」現代語訳、あらすじ、みどころは、作成にあたって主に右の文献を参照しています。書名をクリックするとリンク先で購入することができます。 | 『新潮日本古典集成 謡曲集 上』伊藤正義 校注 新潮社
『能楽手帖』権藤芳一 著 駸々堂
『能楽ハンドブック』戸井田道三 監修・小林保治 編 三省堂
『能への招待 I』藤城繼夫・文 亀田邦平・写真 わんや書店
『能・狂言事典』西野春雄・羽田昶 編集委員 平凡社

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