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その日、三輪明神にお参りした里の男が、ご神木の杉に玄賓の衣が掛かっているのを見つけ、玄賓に知らせます。男の知らせを受けた玄賓が杉の立つところに来ると、自分の衣が掛かっており、歌が縫い付けてあるのを見つけます。そのとき、杉の木陰から美しい声がして、女体の三輪の神が現れました。三輪の神は玄賓に神も衆生を救うために迷い、人と同じような苦しみを持つので、罪を救ってほしいと頼みます。そして、三輪の里に残る、神と人との夫婦の昔語を語り、天の岩戸の神話を語りつつ神楽を舞い、やがて夜明けを迎えると、僧は今まで見た夢から覚め、神は消えていきました。
観客は、玄賓僧都とともに、三輪山の麓の杉木立のなか、現実の世界から、魔法にかけられるかのように、だんだんと、不思議なあちら側の世界へ足を踏み入れていきます。気づけば、気高く美しい女体の姿を取った三輪明神に相対し、三輪の神の遠い昔の神話を聞き、夢のような神楽に浸っています。さらには、天の岩戸の神話を目撃することになります。 地謡は「覚むるや名残なるらん」と結びますが、本当に、夢から覚めるのが名残惜しくなる、そんな能です。 ▼ 演目STORY PAPER:三輪演目ストーリーの現代語訳、あらすじ、みどころなどをPDFで公開しています。能の公演にお出かけの際は、ぜひプリントアウトしてご活用ください。
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