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高風が店を出す市では、不思議なことがありました。いつも高風から酒を買い求めて飲む者がいたのですが、いくら酒を飲んでも顔色の変わることがありません。高風が不思議に思い、名を尋ねると海中に棲む猩々だと名乗りました。 その日、高風は、酒を持って潯陽の江のほとりへ行き、猩々が現われるのを待っていました。そこへ赤い顔の猩々が現われます。猩々は友の高風に逢えた喜びを語り、酒を飲み、舞を舞います。そして心の素直な高風を称え、今までの酒のお礼として、酌めども尽きない酒の泉が湧く壷を贈った上で、酔いのままに臥します。それは高風の夢の中での出来事でしたが、酒壷はそのまま残り、高風の家は長く栄えたといいます。まことにめでたいことでした。 ※かね金山:中国江蘇省の揚子江沿岸の山。中国に「きんざん」と発音する山には金山と径山があり、区別するために前者を「かねきんざん」、後者を「こみちきんざん」と呼んだ。
曲の内容はシンプルで、ストーリーを追いかけることより、祝賀、慶賀の雰囲気を現すことが主眼とされます。真っ赤な顔のチャーミングな怪物、猩々の喜びの舞を余すところなくお楽しみください。 ※※小書(こがき):通常とは異なる形式で演じる、能の特殊演出のこと。 ▼ 演目STORY PAPER:猩々演目ストーリーの現代語訳、あらすじ、みどころなどをPDFで公開しています。能の公演にお出かけの際は、ぜひプリントアウトしてご活用ください。
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