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笛 寺井久八郎 © TOSHIRO MORITA |
能管の奏法には、謡や打楽器のリズムに合わせずに、適当に音を伸縮して吹く「アシライ吹キ」や、打楽器のリズムにあわせて吹く「合セ吹キ」などもあります。
メロディを重視しないため、能管は、一本一本で長さや穴の位置に違いがあり、調律もされていないことから、音の高さや音階が異なります。能管の演奏は、あくまで謡を修飾して、主人公の心理を象徴的に表現し、気分を醸し出すことが目的となるのです。
現存する流儀には、一噲流、森田流、藤田流があります。
所謂「鼓」としてポピュラーなもので、これも拍子を司ります。左手で調緒(しらべお)と称する紐を握り、右肩に載せて右手で打ちます。調緒を調整することによって、4、5種類の音色を奏でることができます。美しい音色のためには、革に湿気が欠かせないため、演奏中も息を吹きかけたり、唾液をつけたり、絶えず気配りが必要です。
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小鼓 成田達志 © TOSHIRO MORITA |
現存する流儀には、観世流、幸流、幸清流、大倉流があります。
大鼓は、拍子を司る手打ちの鼓です。調緒(しらべお)と称する紐を堅く締めてあるので、音は、打つときの強弱と、打った後に革を押さえつけるかどうかによって決まります。奏法は、左ひざにおいて、右手の指で打ちます。硬い音を出すために、革を乾燥させる必要があり、演奏前に1時間ほど炭火で焙じます。柔らかい小鼓の音とは対照的な音となり、調和がとられています。
現存する流儀には、葛野流、高安流、大倉流、石井流、観世流があります。
太鼓は、台に掛けて床に据え、2本の撥で打ちます。革を撥で抑えて響かせない奏法と、大中小に強弱をつけて音を響かせる打ち方があります。2本の撥を使うため、連続打音や複雑なリズムも可能になり、曲に華やかさを与えますので、神、鬼、精霊など、超人間的な役の所作や風流な芸能の描写に用いられることが多くなります。太鼓が入る曲でも、一曲を通して演奏しつづけることは少なく、曲の後半に入るのが典型といえます。
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太鼓 助川治 © TOSHIRO MORITA |
現存する流派は、観世流、金春流です。
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